ウィッカの7つ道具を使ってパワーアップ?魔術が威力を持つ必要条件

昔のこと、子供の頃に見ていたテレビアニメでは魔法少女の力の源は手に握られたバトンだったりしました。あるいは空を飛ぶために使ったほうき、とんがり棒などを思い出される方もいらっしゃるでしょう。

ウィッカンなど現実の魔法使いにも同じように7つ道具といえるものがあるようです。彼らもやはりバトンを使い、とんがり帽子を被り、ほうきにまたがっているのでしょうか。それとも、杖1本でなんでもやってのけるのでしょうか。

ここで情報をあれこれ集めてきましたので、彼/彼女たちの道具と使い方の説明を覗いてみましょう。なにより儀式魔術にとって「祭壇」は欠かすことができない道具です。道具は空を飛ぶためではなく、神々に精神を接続するために使います。

とは言いながら、道具を用いた実践の核心はグループ毎に違っています。あるグループが用いるものはシンプルでも、他のグループは多くのものを使います。わずかな道具にいくつかの用途を兼用させることで、道具立てを簡単にするのが通常です。

まず、基礎的な儀式で用いられる道具としては。椀、短い杖、五芒星、短剣、お香、ろうそくなどを挙げることができるでしょう。これらはほとんどどのグループでも同じように祭壇の上に並べられています。

あるいは伝承によって意見が分かれる道具としては次のようなモノがあります。ほうき、鍋、ベル、長剣、歩杖、鞭などです。時に副次的に用いられたり、特に目的を共通して用いたりするものです。

それ自身が道具とはいえないのですが、儀式に用いるためにさらに多くのものを挙げられます。神や女神の像、鎌、儀式用に食品や捧げ物、水晶にハーブ、祭壇の布、装飾などがよい例です。これらは用途が特殊であったり、儀式が特別なものであったり、個人の趣味に関わる部分もあるようです。

だからといってウイッカ入門者としての実践を始めるために、すべてを手元に揃える必要はありません。むしろ、できるだけささやかに初めて、一度に1つか2つを追加して、実践に従って徐々に整えます。道具立てではなく実践経験によって力が強められるからです。

どのように道具を揃えたかを別にして、道具を聖別するのは必要不可欠な作業です。手に入れた道具は、元の持ち主、環境の影響を記憶しているからです。清め洗い、聖別して以前の記憶を消去しなければなりません。

聖別の儀式を経てはじめて、それらの道具を自分の儀式専用として揃えておけます。また、聖別した道具は日常的な用具から区別して保存しておきましょう。最初に取り組む儀式として、それぞれの道具が象徴する元素魔術がお勧めです。

大地のシンボルである五芒星(これはボウルに満たした塩でも代用できます)。水のシンボルである腕。風のシンボルである短い杖。そして火のシンボルなら短剣。気をつけたいのは儀式の際、もっとも大切なのは使用している道具と接続する力を感じることです。

自分に馴染まないと感じる道具を用いて儀式を始めるのはよくありません。すべてのウィッカ魔術の力は物理的ではありません。つまり施術者と神々との力ある接続を大切にします。したがって、道具は厳密な意味では不必要です。

熟達した施術者は道具なしに、個人的能力と集中力で同じ儀式をおこなえます。この段階に達するには遙かに多くの熟練が必要です。しかし、一般人にとって、パターン、シンボルと相似性による魔術道具が、必要な場所で、エネルギーを満たした聖なる魔方陣の中で訓練と注意力を助けてくれます。

ほとんどすべてのウィッカンはこれらの魔術道具を使用します。私たちも、彼らのエネルギーの影響下で自身の力を持って仲間の中に加わることができるのです。