まずはこれが基本!ろうそく魔術が奥底に秘められている力を目覚めさせる

どんな事でも習熟する段階があるので、そこで紹介する魔術はろうそく魔術と呼ばれる、火を用いた儀式魔術です。だれが執行したとしてもそれなりの効果が期待できるはずです。

火は変化のエレメントです。火が物事をどのように変化させるのかを考えてみれば、数多くの物質を火は灰にし、固い金属を鍛えるために柔軟にしてしまう。また火は物に熱を与えて、液体を気体に変化させます。

手順に従って魔術を執り行うが、呪文の準備を行っている時には既に呪文を解き放っているので注意が必要です。準備段階からすでに目標に向かって、自分のパワーを注いでいるからです。

すべて他の魔術と同様、目標について検討するのは大切です。魔術的な目標に焦点を合わせているためのアドバイスは次のようなものです。

できるだけ特定する。
現実的であること。
倫理的責任に配慮する。
積極的な言葉を使用する。
大きな目標は小さな目標に分割する。
できる限り簡単な言葉で表現する。

例えば「電気代の支払いのために必要を稼ぎ出す」とか「旅行中の災難から身を避けたい」などのようになるはずです。

その目標をろうそく魔術のガイドとして用いて、自分だけの呪文を用意します。収入を増やすための魔術なら、意識を適正にするために次のように心の中でつぶやきながら作業します。

電気料金のためのお金の呪文を作成している。そのために最も基本的なろうそく魔術を行っている。鮮明にイメージを作り出すために、ろうそくに火を灯し力を放出している。ホルダーに立てられたろうそくに、ろうそくを聖別するために少しのオイル、ハーブやスパイス…。

最後に魔力を送り届けるために、呪文を唱えます。呪文は探してきても良いし、自分で考え出しても良いでしょう。唱呪に必要不可欠なのは、自分にとっての意味です。実施時間を考慮するなら、月齢カレンダーを参照して、増大に最適な時間を選ぼう。

学資ローンの返済のために用いた呪文を唱える呪文の例にします。金よ、金よ、私に来い/私は時を捉えよう/この呪文がテーブルを回す/私は必要なものを手に入れる/私の手元の小切手を増やせ/言葉がそうあるように、これは我が意思である

儀式のしつらえを調えます。目標にしつらえを整って応答させるのが上策です。ローソク、ホルダーの色は次のように考えられます。

赤色:勇気、創造性、エネルギー、情熱、愛情
橙色:野心、集中、英雄、法律的事案、知的追求、成功
黄色:魅力、明晰、幸福、知性、追求、旅行
緑色:成長、多産、調和、健康、豊かさ、財産
青色:霊性、癒やし、養い、忠誠、平和
紫色:高位な自己、神聖、瞑想、霊能、開発
桃色:美、共感、女性性、共同、ロマンス
白色:全目的、清潔、純潔、真実、エネルギー
黒色:消失、祓い、禁止、発見、守護、自衛
灰色:暗示、孤独、中和、無効化
茶色:無限性、家族、友人、園芸、基礎、ペット、安定

ろうそくを聖別するのは、ろうそくと目的との間に霊的関係をつくるためですが、魔術の目的に関わらず、聖別のために、ろうそくといくらかのオイルが必要です。

所作についてはさまざまに異論がありますが、両手にオイルを注いで、手を上下に動かして、ろうそくに塗りつけることになります。例えば、ろうそくの先から根元に向かって塗るか、逆にろうそくの根元から先に向かって塗ります。また、先から元に向かって塗り、さらに自分に垂らすか、元から先に向かって塗り、その先にはじくようにします。

聖別は数分間、50〜100回程度の所作を繰り返して充分に行いますが、所作よりも聖別するときの精神状態がはるかに重要です。自分の目標を思い描き、ろうそくに自分の意思を注ぐことです。